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イベント

SEA/J CTF for Students 2023 初代王者インタビュー

2023年8月9日(水)、一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(SEA/J)のアカデミー認定校を対象に、SEA/J CTF for Students 2023が開催されました。

SEA/J CTF for Students 2023大会の様子と、初代王者である新潟情報専門学校「かんだぐみ」チームのインタビューをご紹介します。

■SEA/J CTF for Students 2023

SEA/J CTF for Students 2023が、SEA/Jアカデミー認定校の学生を対象に行われました。

10時~17時の7時間という長丁場で、27チーム92名の学生たちが白熱した戦いを繰り広げました。

【SEA/J CTF for Students 2023 大会実施概要】    

▼競技形式:Jeopardy(ジョパディと呼ばれるクイズ形式)

▼参加対象者:SEA/Jアカデミー認定校の学生

▼実施日:2023年8月9日(水)

▼実施期間/時間帯:1日間(10時~17時:競技時間7時間)

▼実施方法:クラウド上の競技サーバーに各自アクセスしてリモートで競技実施

▼参加形態:チーム制(1チームの人数は上限4名)

▼問題難易度:初心者向けから中級向けの問題を混在

CTF結果6.png

参加者の中には、1人単独チームでの参加やIT以外の専攻の学生もおり、95%の学生がCTF初参加だった本大会。

問題を最初に正解したチームに与えられる「ファーストポイント」の設定や、終了間際にはランキングを非表示するなどの措置を取り、よりゲーム性が高まるように配慮しました。

 

問題は「少々難しかった」「とても難しかった」と感じた学生がほとんどでしたが、全チームが正解した問題が2問ありました。

特に問題の中で手に負えなかったという回答が多かったのが、「バイナリ/Pwn」で正答率も他の分野に比べて低いという結果が。

 

本大会の結果は、学生の理解度や学習進度の参考になるように参加チームの学校に共有し、今後の学習に活かされます。

参加した学生からは、「難しかったけれども楽しかった」という声や、「CTFは参加して自分自身のスキルアップに役立った」という声が多く寄せられました。

また、「作問にも参加してみたい」という意欲的な声もあり、CTF大会は学生たちの更なる成長を目指すモチベーションに寄与しました。

詳しくはSEA/J CTF for Students 2023開催レポートをご覧ください。

【入賞チーム】

【入賞商品】

1位:トロフィー、賞状、アマゾンギフト券5万円、

   ラックセキュリティアカデミーオンラインコース受講(チーム人数分)

2位:賞状、アマゾンギフト券2万円

3位:賞状、アマゾンギフト券2万円

作問者特別賞: 賞状、アマゾンギフト券2万円 

 

優勝した「かんだぐみ」と2位の「FMAT」は、正解数が同数だったものの、グロススコアやファーストポイントで、415ポイントもの差がひらきました。

また、北海道情報専門学校の「ツンドラ」は、高得点の2問を唯一正解したため、作問者による特別賞が贈られました。

■初代王者 新潟情報専門学校「かんだぐみ」インタビュー 

 

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▲(左から)権田さん・辰口さん・神子嶋さん・川村さん

初代王者に輝いた新潟情報専門学校「かんだぐみ」は、AIシステム専攻と情報システム専攻に通う3年生4名のチームです。

【チームメンバー】

辰口 矢音(たつぐち しおん)     AIシステム専攻 3年生

神子嶋 圭吾(かごしま けいご) AIシステム専攻 3年生

権田 優隼(ごんだ ゆうと)        AIシステム専攻 3年生

川村 恒輝(かわむら こうき)    情報システム専攻  3年生

---SEA/J CTF for Students 2023に参加なさったきっかけと、大会開始までにどんな準備をしたのか教えてください。

 

辰口さん学校でチラシが配られて、僕がみんなに声をかけたんです。

たちの学校は3年で専攻が別れるのですが、1~2年まで一緒だった川村君もやりたいって賛同してくれて。

チームメンバーは皆CTF大会に参加するのは初めてだったので、僕は外部のCTFサイトで練習しました。

 

川村さん私だけ別のクラスですが、辰口君たちのクラスの先生の名前から、チーム名を「かんだぐみ」としました。

 

神子嶋さん:初参加でしたが、事前説明の動画でツールの紹介などがあり、安心して参加することができました。

 

権田さん:4人チームでしたが、特にリーダーを決めたり戦略をたてたりはしていませんでした。

実は僕も大会前にCTFをやろうと思って調べたのですが、24時間だったりレッドチーム演習という設計だったりして。

フラグを取っていく・解を見つけていくという所に魅力を感じていたので、今回の大会設計の良さをCTF大会について調べることで実感しました。

 

---大会当日の様子を教えてください。

 

辰口さん:大会当日は、各自の家でPCに向き合って、Discordでコミュニケーションを取っていました。

 

神子嶋さん:僕たちはそれぞれ得意分野がわかれていて、辰口君はバイナリーやLinux、権田君と川村君がネットワーク、僕はプログラミング関係の問題が得意でした。

今回の大会では初めて問題を解くとポイントが高かったので、チームで効率良くファーストPointを取ることができました。

 

川村さん:最初は他のチームが先行していて不安もありましたが、途中から差が縮まってきてモチベーションがあがりましたね。

 

権田さん:僕はお昼を食べそびれちゃったんですよね。

ひたすら悩んで解けそうにもない問題はパスして、それをずっと繰り返していたらお昼を食べるタイミングがありませんでした。その位集中していたんですね。

 

---特に印象に残った問題はありますか?

 

辰口さん:マトリョーシカという問題ですね。

答えを見るとコマンドで一瞬なんですが人力で30分位かけたので、解けた時に凄く達成感がありました。

 

神子嶋さん:Perlを使って解く「らくだ本と言えば…」という問題があったのですが、終了2~3分前に答えが出て嬉しかったです。

 

権田さん:最後のWiresharkを使って空いているポートを見つける問題を、残り2~30秒で解くことができました。

それと、「フラグが喋ってくれるぞ」という問題は、2~3時間かけたのですが解けなくて。

回答を見て「その手があったか!」と思いました。

 

川村さん:僕は、SQLインジェクション攻撃でフラグを求める問題が印象に残っています。

大会前に神田先生から攻撃方法を教えてもらっていたので、当日に解くことができました。

 

---優勝した時の気持ちを聞かせてください。

 

権田さん:結果発表は大会の翌日にWEBで行われたのですが、「もしかして」とは思っていたけれども実際に優勝できて嬉しかったですね。

 

神子嶋さん:ずっと1位をキープしていたのですが、結果を見るまではドキドキしました。

 

川村さん:翌日に届いたメールで知りました。

3,000点以上取るとグラフに表示されないと言われていたので、上位3チームに優勝の可能性があり緊張していましたが、優勝できていて嬉しかったです。

 

辰口さん:僕はメンバーのInstagramを見て優勝を知りました。(笑)

凄く嬉しかったです。

賞品のAmazonギフト券は均一に分けました。

賞品があるとヤル気があがりますし、トロフィーをいただいたのも嬉しかったですね。

 

---大会に参加した感想や、次回参加なさる方へのアドバイスを教えてください。

 

川村さん:私が解いた問題はほとんど基礎的な問題で、難しい問題はチームメイトにお願いしていました。

なので、次に参加する機会があれば今より広い知識と高い技術を身に付けて参加をし、2連覇を目指したいです。

出題される問題は国家試験のような感じではなくより実践的なものばかりで、とても楽しく解くことができました。

 

辰口さん:夏休みに行われたので参加しやすかったです。

それに、問題を解けた時の達成感が得られるのが良いですよね。

全体を見ると難易度は高かったかもしれませんが、簡単な問題もあったのでバランスが良かったと思います。

次回も是非参加したいです。

 

神子嶋さん:問題を友達と一緒に解いたりする機会は中々ないので楽しかったです。

大会については、「朝早くからきちんとやった方が良いな」と思いました。

7時間モチベーションを持続させるのが難しいので、優勝を狙うのであれば他に物がない状況を作るべきだと思います。

飽きてゲームをはじめてしまうかもしれないので、携帯もそばに置かない方が良いですね。

 

問題は学校の知識だけでは解けないものもあったので、勉強のモチベーションになると思いました。

次回も忙しくなければ参加してみたいですね。

 

権田さん:僕自身はお昼を食べそびれるくらい休憩を取っていないのですが…。

この大会では、解いた問題の回答を見ることができるんです。

つまずいたらみんなが解いた問題の答えを見て、「そんな解き方があるんだ!」って。

回答を見ると楽しくて自然にモチベーションがあがりました。

チームならではのモチベの保ち方かもしれません。

 

次回参加するなら、サーバー関係の所にももう少し触れておきたいと思います。

それと、作問にも興味が沸きました。

■おわりに

情報セキュリティ関係の学びは、座学中心になりがちな分野が多くあります。

競技性のある大会を行うことで、生徒たちの学習意欲を育みモチベーションを高められた本大会。

 

SEA/Jでは今後も、アカデミー認定校に対し多彩なサポートを行い、学生たちの学びを多方面で支援していきます。

SEA/J認定校に興味をお持ちの方は、下記をご覧ください。

https://www.sea-j.net/certification

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